アクセス解析者をターゲットとした「リファラスパム」が増えています。

アクセス解析ツールの参照元にURLを表示させ、「あれ? どういうサイトだろう?」とクリックさせて任意のサイトへ誘導させる手口です。

リファラスパムの多くは、Google Analytics のトラッキングIDを悪用、アクセス記録を直接 Analytics に送っていますが、Web サイトやブログにはアクセスしていません。

しかし、このようなアクセスでも解析の集計対象となりますから、このようなノイズを除外しないと正確な集計ができなくなります。

参照元が表示される場合

以下は、2015年4月の[参照元/メディア]を表示させた画像です。
2015年4月参照元表示 

この「参照元」が分かる場合は、「参照元」情報を除外するフィルタを作成すれば解決できます。

参照元が表示されない場合

リファラスパムには、参照元が表示されないこともあります。
以下の「参照元」には一般的な参照元が表示されて、怪しいURLは表示されていません。
参照元を表示

そこで、「参照元」で[セカンダリ ディメンション]を「ホスト名」に設定して表示してみると、「google / organic」の参照元に「darodar.com」経由のアクセスが入っていることがわかります。
参照元とホスト名を表示

 

場所を確認してみる

この「darodar.com」はどこからなのか、調べていきます。

[ユーザー]→[地域]→[地域]
101地域   Google Analytics

[集客]→[すべてのトラフィック]→[参照元/メディア]
102参照元

[セカンダリ ディメンション]を「国」に設定
103参照元+国

[セカンダリ ディメンション]を「市区町村」に設定
104参照元+市区町村

「市区町村」でSamaraを除外するフィルタを作成

ロシアの Samaraを経由していることがわかりました。

リファラスパムはロシア経由も多いので、市区町村:Samara を除外する設定を作成しました。
106フィルタ市区町村