『ネット検索順位、上げたいが… 対策業者とのトラブル増』という記事が、朝日新聞に掲載されていました。
・ネット検索順位、上げたいが… 対策業者とのトラブル増:朝日新聞デジタル
記事によると、SEOに関するトラブルが急増している、とのこと。
- Googleから「ガイドライン違反」の警告が届いたが、依頼していた SEO業者の対応がのらりくらりだったので、他の業者に対策を依頼した(約50万円)
- 1年契約(約46万円)で「外部対策」の契約後、解約を申し込んだが突っぱねられた
といった事例が紹介されていました。
2012年以降、Googleが行った検索関連のアルゴリズム変更(ペンギンアップデート、パンダアップデート)により、順位の大きな変動がありました。
その影響を受けて順位が下がり、SEO業者の対応によっては「トラブル」となっているようです。
SEO対策によって検索結果の上位に表示されたい
「SEO 対策」という言葉が一般的になり、「SEO対策によって検索結果の上位に表示されるようにしたい」といった要望が多くあります。
検索すると、以下のような記事タイトルが並びます。
- SEO対策業者を選ぶ前に
- SEOを依頼するとき失敗しないためのコツを説明
- 依頼前の注意点 3つのポイント
- 業者選びの注意点
- SEO会社に依頼する場合
- SEO業者の選び方
- SEOを業者に依頼する前に知っておくべきこと
電話勧誘などで「SEO 対策」の重要性を説かれ、「SEO 業者と契約すれば検索順位が上位になる」と思い、SEO 業者選びの情報を探しているのかなと想像します。
SEO 業者へ依頼する前に、おこなうべきこと
検索順位が上位であっても、検索結果のリンクをクリックして表示されたページが、お客様が欲しい情報でなかったら、お客様はどのような行動をとるでしょうか。
欲しい情報がないページは、即座に閉じられてしまい(直帰率100%)、検索順位が上位となるために費やしたコストは無駄になります。
このようなことにならないよう、検索順位を上位に表示させる「SEO 対策」へ多額のコストを費やす前に、おこなうべきことがあります。
それは、Webサイトの見直しをおこない、「内部対策」(サイト構成や文書を改善)などをしっかりとおこなうこと。
訪れていただいたお客様に、「何らかの行動を起こしていただけるサイト」になることが、一番大切なことだと思います。
Web サイトの見直し、サイトを改善する
例えば以下のような項目を元に、Web サイトの改善点を見つけ出してサイトの改善を行います。
そして、サイトの利用状況を分析してサイトの改善へつなげていく、といった運用を考えてみましょう。
□ Web サイトを構築するときに設定した「目標」が、達成できていますか?
□ Web サイトの「目標」への導線が、作られていますか?
□ 訪問されたお客様にとって知りたい情報が、「わかりやすい内容」「わかりやすいサイト構成」として提供されていますか?
□ お客様視線のコンテンツになっていますか? 自慢話コンテンツになってはいませんか?
□ 古い情報が、掲載されていませんか?
一昔前の SEO 対策のような「コストをかけて検索順位を上げる」、という手法が通用する時代は終わりました。
地道にWeb サイトのコンテンツを充実させながら PDCA をおこなっていくことで、お客様が欲しいコンテンツを提供できるようになります。
「検索順位」を気にする前に、訪れていただけたお客様へ必要とされるコンテンツを提供できているか、見直ししてみましょう。